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表情筋は鍛えすぎない方がいい? その理由やトレーニングの際の注意点について
表情筋は鍛えすぎない方がいい? その理由やトレーニングの際の注意点について

一部の表情筋は鍛えすぎると逆効果に?

表情筋のトレーニングが逆効果になる可能性もあることをご存知でしょうか?

大前提として「表情筋を鍛えることは大切」です。

表情筋を鍛えることで表情が豊かになったり、しわやたるみの改善は期待できます。しかし、ただがむしゃらに鍛えても良い結果が出ないことが多くあります。実は、「どの表情筋を鍛えるのか」というのがとても重要なのです。
そういった意味で、表情筋には「鍛えすぎない方がいい筋肉」がある。ということをぜひ知っておいてください。

表情筋を正しい方法でトレーニングしないと?

正しい方法で表情筋トレーニングをしないと、しわやたるみの原因になることがあります。
表情筋を鍛える際には、少なからず顔の皮膚も一緒に動かすことになります。トレーニングをしすぎると、顔の皮膚を動かしすぎることにつながるため、しわができる原因になりかねません。
例えば、スマートフォンの画面を凝視していると、眉間の周りの皮膚がよく動きます。それが日々蓄積されると、眉間のしわができてしまいます。

このように、誤った方法で表情筋を鍛えてしまうと予期せぬ逆効果になりかねないため、適度なトレーニングを心がける必要があります。

特に注意すべき表情筋は?

では早速、鍛えすぎないほうがいい表情筋を見ていきましょう。

前頭筋(ぜんとうきん)

眉を上げ、額に横じわを寄せる時に使われる筋肉です。そのため前頭筋(ぜんとうきん)は、額の横じわの原因に大きく関わっています。
前頭筋(ぜんとうきん)を使いすぎて、眉を持ち上げるようにして目を開くことが習慣化すると、眉の位置が上がり、目との距離が広がってしまいます。
すると、眼輪筋(がんりんきん)はますます使われなくなり、目もとのたるみにも繋がります。

皺眉筋(しゅうびきん)

眉間にたて線を作り、しかめっ面をするときに使われる筋肉です。
眉間のしわの原因になり、印象も悪くなりやすい部分なのでできるだけ使わないのが1番。
スマートフォンやパソコンを凝視しすぎるとしかめっ面になり、眉間のしわが出やすくなるので注意です。

鼻根筋(びこんきん)

眉間の皮膚を下に引く時に使われる筋肉です。
笑ったり、怒ったりするときに鼻根部分にできる横じわは鼻根筋が収縮することでできます。

上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)

鼻の両側、目頭から上唇にかけて伸びている筋肉で笑顔を作ったり鼻の穴を横に広げるときに使われる筋肉です。

この鼻根筋(びこんきん)と上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)を過度に使ってしまうと
バニーライン(※)と呼ばれる、笑った時に鼻の真ん中部分に走る斜めや横にしわが寄ってしまいます。
顔の中心に斜めや横にしわがあることで、怒っているように見えがちになり、悪い印象を与えてしまいます。笑う時に顔をクシャッっとさせて笑う方に出やすいしわです。

※バニーラインとは、笑ったときや怒ったとき、目をギュッと閉じたときに目頭から鼻に向かって、斜めや横に寄るしわのことを指します。アメリカのうさぎのキャラクターに似ていることから、バニーラインと呼ばれています。

上唇挙筋(じょうしんきょきん)

上唇を引き上げる、歯を見せて笑う時に使われる筋肉です。
口を開けて笑った時に歯茎が見えて気になるガミースマイル(※)に悩む方は鍛えない方がいいです。
笑った時に上唇が上がり過ぎると上唇と鼻下に横じわができてしまう場合もあります。

※ガミースマイル(欧米ではホーススマイル)は、笑った時に歯茎が出てしまう笑い方のことを指します。日本ではあまり気にされていないものの、欧米では馬のような笑い方とされており、好印象ではありません。

咬筋(こうきん)

下あごを引き上げ、口を閉じる時に使われる筋肉。ものを噛む時や奥歯を噛み締める時など、上下の歯を強く噛み合わせる筋肉です。
顎関節症の方は凝りかたまりやすく、エラ張りの原因になる場合もあります。さらに、噛み締めや歯ぎしりの強い方は歯にヒビが入ったり、割れたりする可能性もあるため鍛えすぎには注意する必要があります。
※咬筋は、表情筋ではなく咀嚼筋に分類されます。

口角下制筋・下唇下制筋(こうかくかせいきん・かしんかせいきん)

口を引き下げる、口を「へ」の字にし、怒りや不満の表情をつくる筋肉です。
笑ったときに中々口角が上がらない場合、この筋肉が上がろうとする口角を下へ引っ張っている可能性が高いです。鍛えすぎると、ほうれい線の元になってしまうためトレーニングのしすぎには注意しましょう。

オトガイ筋

おとがいの皮膚を引き下げ下唇を突き出す。あごに小さな凹凸を作る時に使われる筋肉です。
「おとがい」は、顔の下あごまたは下あごの先端を指します。発達しすぎるとあごの梅干しじわの原因に。

表情筋トレーニングの際の注意点

表情筋トレーニングの際に気を付けたいポイントを5つご紹介します。トレーニングをより効果的なものにするためにも、ポイントを理解した上で行いましょう。

トレーニングは正しいやり方で行う

顔の筋肉は細くて短く、とても繊細です。そのため正しいやり方で行うことがとても大切です。
もし間違ったやり方でトレーニングを続けてしまうと、鍛える必要のない筋肉を鍛えてしまい、しわやほうれい線の原因になる可能性も出てきます。
トレーニングを行う際には、できる限り鏡を使用して鍛えている部分はどこか確認しながら、行うようにしましょう。

顔の筋肉をまんべんなく使う

表情筋は顔の浅い層にある筋肉で主に骨から皮膚(真皮)につく「皮筋(ひきん)」です。
例えば、折り紙を折る際に、何回も同じ場所に折り目をつければつけるほど、しっかり折れ線ができます。実は、皮膚も同じなのです。筋肉を同じ動きで何度も繰り返すことで同じ場所に繰り返し折り目をつけた結果「跡」がつきやすくなります。この跡が気になる「しわ」になるわけです。

さらに、皮膚は皮一枚でつながっているため、一部分だけ同じ動きを繰り返すことにより他の皮膚がいつも引っ張られたり縮んだりしている状態になってしまいます。ですから一部分を使うのではなく顔の筋肉はまんべんなく使うことで「縮む」と「引っ張る」、つまり「鍛える」と「ストレッチする」のバランスを取りながら行いましょう。

自分の表情筋の癖を見直す

先に述べた「特に注意すべき表情筋」を読んでいただきご自身の表情は大丈夫かチェックしてみてください。

部分的に気になる場合や、左右差バランスが気になる場合は表情筋の癖が強い可能性もあるので鏡の前で
顔のパーツや全体のバランスをよく見てみましょう。

長時間トレーニングしない

表情筋のトレーニングを頑張るあまりに、延々と長時間トレーニングし続けることは避けましょう。筋肉は使ったら休ませる時間も大切です。

まんべんなくバランスの良い流れで行いましょう。朝、晩でも良いですし、忙しい方は生活の流れに組み込んで「この時間に」「この場所で」「このタイミングで」など決めて行うと習慣化しやすくなります。
表情筋のトレーニングで最も大切なのは「継続すること」です。毎日続けることで効果を得やすくなります。鍛えたい箇所を明確にし、全体のバランスを考えて、コツコツとトレーニングしましょう。

マッサージでケアをする

トレーニングした筋肉をマッサージでほぐしてあげることも大切です。マッサージの仕方について紹介します。

タッピング

指で軽くたたくだけの簡単タッピングマッサージがおすすめです。
タッピングマッサージとは、痛みを感じない程度の強さで顔をタッピングし、マッサージすること。
通常、親指以外の4本の指を使用しますが、マッサージするパーツの面積に合わせて指の本数を変えます。
部位別のタッピングマッサージのポイントを見てみましょう。

目もとのタッピングマッサージのやり方

1.指は力の入りにくい中指と薬指の2本を使用
2.目頭から目尻へ、目周りの骨をタッピング
3.目の下も同様に、目頭から目尻に向かってタッピング

顔のタッピングマッサージのやり方

1.親指以外の4本の指を使い、鼻の中心か頬を通ってこめかみまで斜め上に向かってタッピング
2.小鼻の横からほほ骨の下を通り、耳の前までタッピング
3.口角から耳たぶまでタッピング
4.あご先からフェイスラインに沿って、耳の裏側のくぼみまでタッピング

指の腹を使ってやさしくマッサージするのがポイントです。

指で顔をたたこうとすると、指先だけでたたく方や爪をたててしまう方がいますが、タッピングマッサージでは指の腹をしっかりと使います。第一関節までが肌にあたるよう、広い面を意識するのがポイントです。

タッピングマッサージでは、強い力と摩擦に注意が必要です。特に目の周りは、ティッシュ一枚分ほどの厚みしかないと言われるデリケートな場所です。こすらないように気を付けましょう。
自分で自分を触る時って少し強くなりがち…「誰かに優しく触れる」イメージでタッピングしてあげてください。

顔のタッピングマッサージは、リンパの流れも良くなり不純物を流せるため、血行促進、肌の代謝もよくなり、むくみが解消され、小顔効果も期待できると言われています。
本格的なマッサージのように特別な技術は必要なく、すきま時間に自分一人でできる手軽さも魅力的。また身体面だけでなく、緊張がほぐれたり、心が落ち着いたりと精神面でのプラスアルファのメリットもあると言われています。

適切なトレーニング方法で表情筋を効果的に鍛えよう

表情が豊かな方は、話していると魅力的に感じます。表情が豊かになるためには、表情筋を鍛えることが一番。しかし、気をつけたいのは、「鍛えすぎない方がいい筋肉」があるということ。顔の筋肉は多種多様。ポイントを抑えることがとても大切です。正しい方法で適切な表情筋トレーニングを行い効果的に鍛えましょう!