METHOD

表情筋を鍛えることで滑舌が改善? トレーニング方法を紹介
表情筋を鍛えることで滑舌が改善? トレーニング方法を紹介

滑舌が悪くなる要因

最近、よく舌がまわらずに言葉に詰まることがあるという方は口の周りの筋肉が衰えてきている可能性があります。滑舌が悪くなってしまう原因について、詳しくみていきます。

舌の筋肉が衰えている

舌や口の周りの筋肉が衰えると、滑舌が悪くなり言葉が聞き取りづらくなります。
筋肉は加齢に伴って衰えるもの。舌の筋肉も例外ではなく、年齢を重ねるごとに衰えていき滑舌に影響を与えます。
しかし、最近ではマスク生活で口もとが隠れるため、口が半開きになりやすく、年齢に関係なく気づかないうちに口の周りに変化が起きています。「最近よく言葉に詰まる」「声が小さくなった、低くなった」と思う方は要注意。家族との会話や、オンラインでの会話で「え?」と聞き返される方も舌の筋肉が衰えているかもしれません。

表情筋が衰えている

舌の筋肉だけでなく、表情筋も滑舌の良し悪しに関係します。頬、唇、口角が動かしづらく感じている方は舌足らずのように聞こえている可能性があります。表情筋が衰えやすい要因は、日本語の性質にもあります。日本語は口を大きく動かさずに話せる言語のため、意識して動かさないと表情筋を鍛えづらいのです。
動かしにくさを自覚しながら放置していると、思うように動かせなくなってしまう場合もあります。

緊張して呼吸が浅くなっている

「緊張してしまって思うように声が出なかった」。そんな経験はありませんか?
また、普通に話しているつもりでも「声が小さい」と注意され、途端に緊張して早口になりしどろもどろになってしまった、または言葉に詰まってしまったなんてことも。
さらに、面接などの緊張する場面では「滑舌が悪くて何度も、面接官に聞き返されてしまった」といった経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。
そんな時は決まって呼吸が浅くなり、心臓がドキドキしますよね。緊張と浅い呼吸もさらに滑舌を悪くしてしまう要因となります。

滑舌を改善するための方法とは

滑舌を改善するために今すぐできる方法について紹介します。

正しい腹式呼吸を意識する

実は、呼吸の仕方も滑舌に関係します。口呼吸よりも腹式呼吸の方が話しやすいのです。口呼吸は呼吸が浅くなり、少ない息でたくさん話そうとして滑舌が悪くなりがちに。腹式呼吸を意識すると深い呼吸ができて、落ち着いてはなせるようになります。
腹式呼吸によって心身ともにリラックスした状態になることが理想です。

【腹式呼吸のやり方】

①まずはリラックスの状態をつくります。
背筋を伸ばした状態で座り、お腹に手を当てて、息をはく時にはおなかをへこませながら、
ゆっくり息を口から吐きます。

②息を吐ききったら、次に息を吸う時におなかを膨らますように鼻から空気をためます。

③口からゆっくりと息を吐いていきます。

※このとき、呼吸だけに集中します。
※できる長さから始めてみましょう。
※口呼吸が気になる方は息をはく時も鼻で行ってみましょう。

舌を鍛える

舌の動きが悪くて滑舌が良くないタイプの方は、舌の筋肉を鍛える「舌筋トレーニング」を習慣にしましょう。舌筋が鍛えられることで、舌の動きが良くなり、言葉をうまく発音できるようになります。
滑舌が悪い要因が舌筋にある方は、舌筋を鍛える習慣をつけることで舌の動きを改善していきましょう。

表情筋を鍛える

滑舌の悪さは、表情筋にも関係しています。特に表情がかたい・暗い方は、表情筋を使う頻度が少ないので
顔の筋肉が低下しがちです。表情筋を鍛えることで、滑舌が改善されるだけでなく、ほうれい線、二重あごの原因になるたるみの解消にも繋がります。表情が明るくなり滑舌も良くなり一石二鳥です。

滑舌の改善には表情筋トレーニングが効果的?

滑舌の改善のためのいくつかの方法を紹介しました。
その中のひとつである表情筋トレーニングが滑舌改善になぜ効果的なのかについて解説します。

表情筋を鍛えるとなぜ滑舌がよくなるのか

大声で笑ったり、表情を豊かにすることを意識しないと顔の筋肉はかたくなる一方です。
中でも「口輪筋」は口の動きにも密接に関係しています。また、口輪筋からは、たくさんの表情筋が放射線状に伸びています。そのため、口輪筋を鍛えることで表情筋の動きにも嬉しい影響が現れてくるのです。
口角がキュッっと上がってきたり、笑顔や驚いた時の表情が生き生きしてきます。
つまり、表情筋を鍛えることで顔全体がほぐれるので、滑舌の改善により効果的といえます。

滑舌の改善以外の効果は?

表情筋を鍛えることで、ほうれい線などのしわやたるみの解消にも効果的です。
また、表情筋を鍛えることで感情表現が豊かになると、人の目に魅力的にうつります。口の周りがほぐれると口角が上がりやすくなり好印象に。健康面では口呼吸の改善にもなるため、唾液が増え口内環境が整います。

滑舌改善のための表情筋トレーニング方法

実際にどんなトレーニングをしたらいいのでしょうか。
トレーニング方法を4つ紹介します。

顔の血行促進

まずは、人に見られると恥ずかしいぐらい、顔を鼻の頭に向かってシューっと絞ってみてください。
そして顔を思い切りワーっと外に開きます。
この動きは顔の筋肉がぽかぽか温まり口の周りの筋肉もしっかり動きますので顔の準備体操として最適です。顔の周りの筋肉が動いていることを実感しながら行ってみましょう。

舌・顔ほぐし

①舌を下唇と歯茎の間に置いて、唇を閉じておきます
②舌を使い、下の歯茎に沿って舌を左右に動かします
③舌を右から左、左から右に動かして1往復させます
④1往復に10秒ほどかけてゆっくりと行い、それを3回繰り返します
➄下側で3往復できたら、同じように上も3往復させます
⑥最後に口の内側で、左右の口角より少し上あたりにある小さなふくらみ※「モダイオラス」を探します。ここに舌先を当て、下から上へ向かってゆっくりと左右10回ずつ押します。

※モダイオラスの位置は口角の横で、ほうれい線の延長線上にあり、顔の筋肉が集まる
ターミナル・ポイントと言われています。

※このトレーニングは、ゆっくりと行うことがポイントです。
※口はしっかり閉じます。

舌の筋肉だけでなく、口の周りの筋肉もほぐれ、唾液を出す効果もあるため、滑舌改善が期待できます。
また、二重あご、ほうれい線、頬のたるみなどにも効果が!
更に、「モダイオラス」を押すことで表情筋全体がほぐれ、顔の動きがスムーズに。
マスクの中でもどこでもできるので、ぜひ毎日続けてみてください。

2のイメージ写真

舌を使い、下の歯茎に沿って舌を左右に動かす↓

スマイル発声トレーニング

普段の言葉を意識して発声するだけで滑舌改善のトレーニングになります。

口を大きく開けて一定の早さで続けるのがポイントです。
後半は、唇の破裂音を利用して音を出しています。

あえいうえおあお (スマイル)
まめみむめもまも (スマイル)

バベビブベボバボ (スマイル)
パペピプペポパポ (スマイル)

早口言葉

早口言葉の練習は舌の動きをスムーズにする効果があります。舌筋、表情筋のトレーニングのように特定の筋力を鍛えるというよりは、全体を上手く使えるようにするイメージです。

1.生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)
2.青巻紙赤巻紙黄巻紙(あおまきがみ あかまきがみ きまきがみ)
3. 除雪車除雪作業中(じょせつしゃ じょせつさぎょうちゅう)
4.かえるぴょこぴょこ3(み)ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ6(む)ぴょこぴょこ
5.言いにくい国 食いにくい肉 抜きにくい杭(いいにくいくに くいにくいにく ぬきにくいくい)
6.お綾や親にお謝り(おあやや おやに おあやまり)
7. アンドロメダ座だぞ(あんどろめだざ だぞ)
8. バナナの謎はまだ謎なのだぞ(ばななのなぞは まだ なぞなのだぞ)
9.この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた
 (このたけがきに たけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけた)
10.新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
 (しんしんしゃんそんかしゅ そうしゅつえん しんしゅんしゃんそんしょー)

※このような早口言葉の中から、苦手なものを繰り返し練習してみてください。
※スピードにこだわるのではなく、口の動きを意識しながら練習しましょう。
※口の中がちゃんと動いていない状態で言葉を発していると、動いていない口の動きが癖になってしまいます。「ゆっくり」口のどの部分が動いているのかを確認することが大切です。

表情筋を鍛えて滑舌を改善しよう!

まずはどれか1つでも毎日5分実践し、習慣にしてみてください。大事なのは継続することです。
滑舌を良くするには、地道な練習が一番なのです。
しっかり動かしたら改めて文章を声に出して読んでみるなど、滑舌を確認してみてください。
段々と滑らかな発音になっている自分に気づくと自信がつくし、表情筋も鍛えられて笑顔も磨かれるでしょう。