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専門家コラム vol.4

よく噛み、よくしゃべり、
たくさん歌うことが
実は効果的な
表情筋トレーニングになります。
よく噛み、よくしゃべり、
たくさん歌うことが
実は効果的な
表情筋トレーニングに
なります。

おしゃべりするように口を動かしながら、顔に触れてみてください。頬やあご全体が動いているのが感じられるのではないでしょうか。私たち日本人は、日常生活の中で約20%の表情筋しか使っていないと言われますが、実は歌う、話す、しっかり噛むといった口もとの動作で、表情筋を含めた顔の筋肉の約8割が動くことが分かっています。

歌ったりしゃべったりして顔の筋肉を動かすことは、顔のたるみの予防にもつながります。最も効果的なのが、しっかり噛むこと。食事のときに使う咀嚼(そしゃく)筋のひとつである側頭筋は、こめかみまわりにあるため、口もとだけでなく目もとの筋肉まで動かします。また、しっかり口もとを動かして噛むことで、舌の筋肉や表情筋なども含め、より多くの顔の筋肉を動かすことができるのです。

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私の行っている表情筋エクササイズでも、最初に取り組んでいただくのが食事の改善。最近は、噛むことがおろそかになっている人がとても多いので、食事を見直してしっかり噛む習慣をつけるだけで、顔の印象は確実に変わります。

ただ、誤解しないでほしいのですが、しっかり噛むというのは、固いものを食べるという意味ではありません。固いものは、顎関節症を引き起こす可能性があるため、お勧めしません。噛みごたえがあるもの、すなわち何回か噛まないと飲み込めないものをメニューに選んでみましょう。例えば、サラダを選ぶ場合は、ポテトサラダではなくゴボウサラダを選ぶなど。また、調理する場合は、食材は柔らかく小さくしすぎないこともポイントです。食事のときに噛むことばかり意識するより、噛みごたえがあるものを食事に取り入れることで、自然と噛む回数を増やすことができます。

もし今、自分の表情に自信がないとか、いつも怒っているように見られるといった気がかりがあるなら、まずは上記のようによく噛み、よくしゃべり、歌うといった口もとをしっかり動かすことを意識することから始めてみてください。それが美しい表情やなりたい表情に近づくスタート地点になります。

※このコラムはインタビュー「美容と健康のカギは、意識して口もとを動かすこと。自信の表情もここから。」でご紹介しきれなかった内田佳代先生のお話をまとめたものです。