表情筋研究所

YA-MAN ヤーマン

research研究

2024.10.24

たるみに効く新技術?!「CERTEC®」論文発表会 前編

こんにちは。
本日はいつもとは少し違ったテイストでお届けします。
ヤーマン独自の新技術「CERTEC®(サーテック)」は『表情筋研究所』から生まれた「たるみに効く新技術」。国立大学法人東京大学大学院 医学系研究科 皮膚科学の先生方と共同で臨床試験を行いました。その結果をまとめた論文はアメリカの学術誌「Journal of Cosmetics Dermatology」に掲載されたんです!今回、その論文の発表会が開催されたため、私も足を運んでみました。
“「CERTEC®」って何?”“どんな効果があるの?”と感じている方はぜひこちらの日誌をのぞいてみてください。

次世代エイジングケアの新技術・「CERTEC®」の正体

まず初めに「CERTEC®」の技術について、『表情筋研究所』所長、山﨑謙太朗から説明がありました。
「CERTEC®」とは、「肌深部に熱刺激と電気刺激を同時に与える独自技術」であり、ヤーマンでは「熱電気刺激」と呼ばれているそうです。本来、電気刺激と熱刺激を同時に出すことはできないのですが、なぜ「CERTEC®」の技術を可能にしたのでしょうか…。山﨑所長によると、人の肌には「感知電流の周波数特性」というものがあり、周波数が高くなるにつれて人は電気刺激を感じにくくなり、代わりに熱刺激を感じ始める特徴があるそうです。そして、『表情筋研究所』では「ある一定の周波数領域において、熱と電気 両方の刺激が発生する帯域がある」という仮説の元、「電極間距離と周波数に対する刺激の感じ方の検証」を行ったとのこと。
その結果、「ある一定の周波数領域において電極間距離と周波数を可変することで、熱と電気の量を自在にコントロールすることができる」ということを発見。熱と電気、2つのエネルギーは電極と周波数でグラデーションのようにつながっていたのですね!驚きました。
でも、これだけではまだ何がすごいのか、よくわかりません。

今までのEMS(電気刺激)やRF(熱刺激)と「CERTEC®」の違い

「CERTEC®」はRFと同様に肌を温める機能があり、EMSと同様に筋肉を動かす働きがあると言います。そして特筆すべきポイントは「CERTEC®」は従来技術より血流改善に有効ということ。発表会ではヒトの皮膚においてマッサージ、EMS、RF、「CERTEC®」それぞれの血流改善を評価したデータが提示されました。 “血流促進効果”が既存技術のEMS・RFと比較して「約1.5~2倍という非常に高い改善効果をもたらしている」というデータをもとに既存技術との違いが説明されました。

気になるのは、血流改善が何をもたらすのかというところ。山﨑所長は、「血流は加齢とともに徐々に悪化していくことが知られていますが、血流を改善することは健康でハリのある肌を生み出し、老化した細胞を再生させる“リバースエイジング”に非常に重要な要素である」と、「CERTEC®」を継続的に使用することで得られる効果と“リバースエイジング”の可能性を示唆しました。
“リバースエイジング”ということは「若返り」…?老化した細胞を再生させる…?こんなことができるんでしょうか…発表会は続きます。

権威ある学術誌に掲載された「リバースエイジング」への有効性

今回の発表会のメインテーマはこの技術についての研究が、アメリカの学術誌「Journal of Cosmetics Dermatology」に掲載されたこと。続いてのパートでは論文のファーストオーサーである東京大学医学部付属病院皮膚科 尾松淳助教から解説いただきました。

論文では30~59歳の健常な女性を対象に行った8週間のハーフフェイスでの効果比較を実証。具体的には半顔にスキンケア+「CERTEC®」を搭載したデバイスを使用し、もう一方の半顔にはスキンケアのみ使用で比較するというものです。
今回の着目すべき点は2つ。1つ目は外形変化としてのたるみや大きなしわの減少。2つ目は皮内変化として血流の改善。その結果から尾松助教は“長期的な使用における改善“ということがポイントであり、「使い続けることで若返っていく、これこそがリバースエイジングであると我々は考えます。」と強調しました。
年齢をリバースさせることなんて、「魔法使いでもないと無理なのでは…」と思いますが、尾松助教は続けます。

「CERTEC®」 はまさに“次世代エイジングケア”だった!

1つ目の外形変化については、「CERTEC®」デバイスを用いた側に「皮膚の弾力値が増加し、皮膚のハリが改善している」こと、「ほうれい線が薄くなっている」こと、「頬全体のたるみの減少」が顕著に見られると説明。「CERTEC®」は皮膚のハリを向上をさせることはもちろん、筋刺激的なアプローチによって、皮膚を支える表情筋を鍛えたり、たるみの元となる脂肪の燃焼を促したり、ダイナミックな外形変化を及ぼしたと考察しました。

出典:『Neuromuscular Electrical Stimulation for Facial Wrinkles and Sagging: A 8-Week Prospective, Split-Face, Controlled Trial in Asians』(2024,7)

そしてもう1つが今回のキーワード、“リバースエイジング”において重要な皮内変化の血流改善について。「CERTEC®」デバイスを用いた側は使用前より、かつ、化粧品のみ使用した側に比べて血流が増加したという結果が発表されました。
これはマッサージなどによる即時的な血流改善効果ではなく、「CERTEC®」が長期的に血流を改善することでリバースエイジング効果をもたらすという、”非常に”興味深いデータであるとして示されました。

出典:『Neuromuscular Electrical Stimulation for Facial Wrinkles and Sagging: A 8-Week Prospective, Split-Face, Controlled Trial in Asians』(2024,7)

血流を改善することは新陳代謝を促進したり、リンパを活性化させることで組織液の運搬を円滑にしたり、老化細胞から出てくる有害な物質を排除することにつながり、リバースエイジングには非常に重要と述べたうえで、「CERTEC®」は、ただダイナミックな形状変化を引き起こすだけではない、血流も改善し、継続して使い続けるうちに根本的な若返り、つまり、リバースエイジング効果をもたらす革新的な技術であると考察しました。

なるほど、デバイスを使い続けて血流が改善されることで、栄養をたくさん送り有害な物質は除去して、良い状態にする。これなら納得できます。

新技術「CERTEC®」、いかがだったでしょうか。
美容技術の可能性がどんどん広がっていくことにとてもワクワクしましたね。
共同研究はまだまだ続きます。

発表会の後半は新技術「CERTEC®」について、トークセッションが行われました。
ヤーマン山﨑貴三代がホストになり、今回臨床試験を行った東京大学大学院 医学系研究科 皮膚科学の佐藤伸一教授、吉崎歩特任准教授を迎え、共同研究に至った経緯や家庭用美顔器の可能性などをお話しいただきました。こちらもぜひご覧ください。

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