表情筋研究所

YA-MAN ヤーマン

research研究

2023.11.13

ほうれい線に種類がある!?長さ深さだけではない、ほうれい線評価の実態!

こんにちは!
ヤーマンの本社には、日々新たな美容機器を作るための美容技術について研究開発を行っている「表情筋研究所」という場所があります。
表情筋研究所の所員たちは、日々どんな実験をしているのでしょう?
『表情筋研究所日誌』では、ベールに包まれた「表情筋研究所」へ潜入し、現場から直撃レポートをお届けいたします。
初回は、誰もが気になる「ほうれい線」についてのお話です。

ほうれい線は、評価できる!

いつもほうれい線の評価を担当している、研究所所員に聞いてみました。

いままで何人のほうれい線を計測してきましたか?

「同じ方のビフォーアフターを見ることが多いので、数を多く取ることは重視していないのですが、毎年100人は越えているでしょうか。」

つまるところ、どんなほうれい線が「理想のほうれい線」なのでしょうか?

「ほうれい線とは見た目の違いだけでなく、①深さ ②長さ ③幅 などを見て、定量的に評価することができます。専用の測定機器を使用して撮影した実際の写真は、シワの深度が色わけされており、濃い紫色になるほど深いシワが存在しているということが分かります。」

なるほど。最近ファンデーションが溜まりやすいのが気になっていたので、深さは確かに気になりましたが、長さや幅もあるとは。。。
奥が深いようなので、どんどん掘り下げてみましょう。

ほうれい線を「測る」には?

ほうれい線はどのように測っているのでしょうか?

「高度な光学技術により、光を飛ばして距離(深さ)を測れる機械を使い、測定しています。皮膚表面のイメージだけでなく、毛穴などのテクスチャー、シワの変化を2D・3Dイメージで再現してくれます。計測はいたってシンプル。ただし、変化を見るためには同じ箇所、同じ環境で計測をしなければならず、熟練の技が必要になります。」

高度な技術が必要なほうれい線測定を、毎年100人以上行っている研究所所員は、もはやその道の職人。奥が深いほうれい線の世界…!
本当に意味のあるほうれい線ケアが出来ているのかは、この職人技が証明してくれるということですね。
そんなほうれい線測定の職人に、さらに深堀して聞いてみました。

ほうれい線にはタイプがある?

いわゆるパーソナルカラーのように、ほうれい線にも特徴的なタイプ分けがあるのでしょうか?

「人によって長さや深さ、できやすい場所、できる要因まで様々ですね。例えばほうれい線の出来る場所をお習字に見立てて、「とめ」「はね」「はらい」と3タイプを分けてみましょう。」

タイプⅠ:「とめ」型ほうれい線

「分かりやすいのは鼻の横から口にかけて伸びている形状。医学的には鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれ、顔の頬と口元の境界線を示します。表情筋の衰えはもちろん、皮下組織が要因の場合も。スキンケアで対処できるような浅いものもあります。」

タイプⅡ:「はね」型ほうれい線

「鼻の横には線があまり見えないものの、口もとの横に影が見えます。これは、笑い癖や、食いしばり癖などで現れることがあります。」

タイプⅢ:「はらい」型ほうれい線

「鼻の横から口までほうれい線が伸び、口の横まで一直線に繋がっている形状もあります。口の横まで長く現れてくるほうれい線がマリオネットラインと繋がることで、年齢を感じさせる印象を与えてしまうことあります。頬の筋力低下などでたるみがダイレクトに覆いかぶさっていることが多いですね。」

食いしばり癖ということは、緊張やストレスを感じやすいタイプかもしれない、ということでしょうか?

「ほうれい線は生活習慣によっても変化しますからね。いわゆるマリオネットラインと言われるものはエイジングサインとして見えやすいと言われていますが、「はらい」型の方は、放置しておくと将来マリオネットラインに影響する可能性があります。食いしばりを防いで口周りの筋肉が固まらないようなケアをするなどが必要になってきます。」

新事実。ほうれい線測定で性格まで分かってしまう!?
「第一印象は顔の下半分で決まると」言われてきましたが、職人にかかればほうれい線だけで生活習慣や性格までお見通しなのでは…?なんたる職人技!

ほうれい線、なぜ出現する?

食いしばり癖や筋力低下…刺さるものばかりですが、他にも要因が?

「ほうれい線が現れる主な要因としては、①皮膚たるみ ②筋力 ③骨格 に分けられます。」

自己診断できる方法はありますか?

「簡単な方法であれば、まずは仰向けに寝てみてください。」

要因①:皮膚たるみ

「仰向けになったときに、あまり目立たないのが皮膚たるみの方ですね。肌がしぼんでしまってハリがない方が当てはまりやすいです。」

要因②:筋力

「筋力低下もしくは逆に筋力が強すぎる方は、仰向けになっても変化はほぼありません。笑顔や表情を変えたときにくっきりするタイプなので、無表情ではあまり浮彫にならないのも特徴です。」

要因③:骨格

「骨格が要因の方は多少仰向けになると改善するかもしれないですが、ほぼ変わらないです。表情の変化によらず、常に深いシワとなっている方は骨格の可能性が高いですね。」

なるほど。ちなみに、私の場合は…

「形状としては「はらい」型の予備軍だと思いますので、将来的に頬の筋力が落ちてきたときに一気にエイジングサインが現れそうです。今すぐにでもケアを始めたほうがいいですね。要因は③骨格もありそうですが、笑顔で一気にほうれい線が変化するので、筋力も影響しているよう。たるみに引っ張られやすいので、特に大頬骨筋の筋力は落とさないよう注意しましょう。」

ほうれい線と筋肉の関係性を知り尽くす、表情筋研究所所員の大変辛口な未来予測、恐るべし。

ほうれい線は、変化する!

よく見ると左右差がある気がして。顔のゆがみなのか…気になっています。

「顔の造形が異なると、ほうれい線が異なります。同じ人でも、左右で大きく差の出てしまう方もいらっしゃいますね。例えばこちらの方は、左右の差が分かりやすいですね。」

ずばり、左右のバランスを整えることはできるんでしょうか?

「ご飯を食べるときの噛み癖や、毎日の表情の作り方の癖、生活習慣によっても、左右でほうれい線の形状が変化してきます。何もケアしなければより深く印象づいていきますが、表情筋ケアや生活習慣、日々の意識を変えていくことで、ほうれい線への可能性は広がります。」

可能性の広がるほうれい線。1日も早く、自分に合う表情筋トレーニングを取り入れなければと焦り始めた方は、私だけではないはずです。

ほうれい線との向き合い方

素敵な個性だと言われても、それでも気になるほうれい線。うまく向き合う方法はありますか?

「ほうれい線は、笑顔など表情を作る上では大切な個性のひとつですが、年齢や生活環境の変化で、変化していくものです。頬の筋肉低下や脂肪増加などにより頬のたるみが覆いかぶることや、食いしばりなどで口周りの筋肉、首周りの筋肉が固まるってしまう、などが様々な要因が考えられます。鍛えるべき大小頬骨筋は鍛え、口角下制筋や口輪筋は程よくほぐしてあげる、といった日々の表情筋のケアで、ほうれい線と向き合っていきましょう。」

今回の潜入レポートでは、測定値や形状、要因など、様々な角度からほうれい線と向き合っている表情筋研究所所員の様子をお届けいたしました。
筋肉オタクが全開でしたが、お楽しみいただけたでしょうか?
全身の筋トレとなると重い腰がなかなか上がらない私ですが、筋肉管理は一日にしてならず。教訓にしたいと思います。

以上、現場からでした!

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