表情筋の基礎知識 vol.1
表情悩みに関するアンケートでも「怒っている」と勘違いされたことがあるという人が意外なほど多くいました。
その原因のひとつとして考えられるのが、私たちが毎日使っている言語。特に寒い地域に住む人は口をあまり動かさないで話すとよく言われますが、そもそも日本語は顔の筋肉(=表情筋)の20%程度しか使わない省エネな言語とされています。英語を話す人々に比べて表情筋の動きが少ないのです。
だから、自分では楽しくおしゃべりしているつもりでも、話している間に動く表情筋が少ないために、相手には楽しそうな表情が読み取れないのかもしれません。表情筋を大きく動かすことを意識して、微笑み上手になりたいですね。
私たちの顔には、20種類以上もの表情筋があるといわれています。身体に比べて小さなスペースである顔に、これだけの筋肉が緻密に張り巡らされているおかげで、私たちは笑う、驚く、泣くといったさまざまな表情をつくることができるのです。
でも日本人は、表情筋をあまり使わずに発音できる日本語のせいもあって、表情筋が全体的に運動不足ぎみ。特に笑顔に大切なのは、頬の大頬骨筋・小頬骨筋と、目の周りの眼輪筋。大頬骨筋・小頬骨筋は口角を大きく引き上げ、眼輪筋には目尻を下げる役割があります。これらの筋肉を鍛えることが上手な笑顔づくりのコツといえそうです。
また、表情筋はさまざまに絡み合って動くもの。意識して大きな表情をつくるなど、積極的に表情筋全体を鍛えていくことも心がけてみてください。